酒井ゆうじコンセプトワークス GODZILLA 構 バンダイ 2008年 |
酒井ゆうじ氏造形の食玩『ゴジラ全集』が無事完結し、新たなシリーズ『酒井ゆうじコンセプトワークス GODZILLA』がスタート。 毎回一つのテーマに沿ったポーズで、同じ4タイプのゴジラをリリースしていくという趣向のようです。第一弾は“構(かまえ)”のポーズ。 『全集』に比べてゴジラのサイズが大きくなり、造形もより緻密になりましたが、価格も一個998円と大幅にアップ。 ハイクオリティな造形物を、子供のお小遣い並みの値段で手軽に楽しめたのが『全集』の良い所だったと思うんですが、 今回はいきなりハードルが上がって取っ付きにくくなってしまったのが少々残念なところ。 全4種+それぞれにレアカラー版あり。 一個につき一枚、酒井氏による解説カードが付属。 ◆GODZILLA 1954 (ゴジラ) まずは基本の初代ゴジラ。 モチーフは高射砲に囲まれた有名なスチルですが、ポスターに使用された物とは別の没カットを参考にしたというこだわりよう。 今回はゴジラと台座のみというシンプルな構成ながら、例のポスターの図柄が目に浮かんでくるかのようです。 さすがにサイズが大きいだけあって、目線や表情もしっかり再現されています。 薄笑いにも似た、初ゴジ特有の口元が不気味でイイ感じ。 背ビレや表皮のディテールも、より再現度がアップ。 彩色はスチル同様にモノクロ仕上げ。当たりませんでしたが、レアカラー版はセピア彩色とのこと。 ◆GODZILLA 1962 (キングコング対ゴジラ) 根強い人気のキンゴジです。公開当時のポスター等で使用された有名なスチルを元にしているとの事。 確かに各種ゴジラ本で繰り返し目にしたような印象を受けますね。『ゴジラ対メカゴジラ』の初期宣材にも使われていたような? クール(?)な横顔から一転、正面に回ると途端にユーモラスな顔になるのもキンゴジの面白いところです。 彩色はグリーン系。初めてカラー作品に登場したゴジラであるせいか、他よりも色鮮やかな気がしますね。 レアカラー版はスチルをイメージしたモノクロ彩色とのこと。 こちらは、SF雑誌『宇宙船』および模型誌『HOBBY JAPAN』で誌上販売された"HJ SPECIAL COLOR VERSION"。 ボディカラーと台座のロゴがセピア調のカラーリングに変更されています。 なんともレトロ感あふれる佇まい。 茶系の色もキンゴジには似合ってて良い感じです。 送料・手数料が加わるので、かなり割高なのが痛いところではあります。 どうせなら、ついでにデスゴジのクリア版なんかも誌上販売して欲しかったような。 ◆GODZILLA 1964 (モスラ対ゴジラ) キンゴジと人気を二分するモスゴジ。名古屋城へ歩み寄るシーンをモチーフに造形されているとの事。 尻尾を浮かせるためにプラ製の支柱が付属。躍動感に溢れ、なんとも格好良いです。 三白眼のふてぶてしい表情がモスゴジの特徴。まさに悪党の顔ですね。 酒井氏が最も好きなゴジラだということで、解説文からも愛情を込めて造形している様が伝わってきます。 丸みを帯びた背ビレ。明るめの彩色が良い感じです。 酒井氏のこだわりが滲み出ているかのような皮膚のモールドにも注目。 今回は1BOXが5個入りという仕様で、箱買いすると「ノーマル4種+レアカラー版がどれか1種」手に入るようになっています。 というわけで、うちに届いた箱にはご覧の通りモスゴジのレアカラー版が入っていました。 キンゴジ同様、スチルをイメージしたモノクロ彩色。台座のロゴもグレーに変更されています。 別の角度からもう二枚ほど。ノーマル版の写真を白黒に加工したわけではないですよ。 ◆GODZILLA 1995 (ゴジラvsデストロイア) VSシリーズ最終作で壮絶な最期を遂げたデスゴジ。バーニングゴジラと呼ばれることもありますね。 明るい成型色の上から塗装されており、劇中の赤熱したゴジラが見事に再現されています。 酒井氏は『vsデストロイア』にスタッフとして参加されていたこともあり、最もデスゴジをよく知る原型師(?)と言えそう。 『全集』のデスゴジはベースが凝っていた分ゴジラ本体が小さくなり、塗料で結構モールドが潰れてしまっていましたが 今回はディテール・彩色ともにバッチリ(死語)。出来の良いデスゴジの造形物って案外少ないので、このクオリティは嬉しいですねぇ。 正面から見た図。 鮮やかに発光する姿も印象的でしたが、均整の取れた美しいプロポーションもまたデスゴジの魅力。 レアカラー版はクリア成型の上から塗装が施された豪華な仕様だそうです。うーむ、欲しかった。 |
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