ART WORKS COLLECTION 〜featuring Yuji Kaida〜 東宝怪獣 メガハウス 2006年 |
![]() 怪獣絵師として名高い 開田裕治 氏のイラストを、ヴィネット風に立体化するトレーディングフィギュアシリーズ。 第1弾〜第3弾ではウルトラシリーズや平成ガメラがリリースされ、この第4弾で遂に東宝怪獣が登場。 イラストからの立体化だけあって、文字通りの絵画的表現を楽しむことができます。クリアパーツの美しい質感も見所。 全4種(それぞれ単色カラー版あり)、8個入りBOXには開田氏のメッセージ入りイラストカード4枚が付属。 ◆「GODZILLA EVOLUTION」 … From 『ゴジラ2000ミレニアム』 ![]() ![]() 神戸で行われた 「Gの原点と進化」 展の為に描き下ろされたイラストを立体化。 自衛隊の攻撃を受けながら、高架道路を踏み越えて吼えるゴジラ…という大胆な構図を上手くまとめています。 ![]() ![]() 題材は 『ゴジラ2000ミレニアム』 なので、このゴジラは当然ミレゴジという事になりますが 小さめの頭部、小振りかつグレーに彩色された背ビレなど、むしろ機龍ゴジに近い印象。凶暴な表情が良いですねぇ。 左膝には、自衛隊のヘリによる攻撃で受けた爆炎がクリア素材で表現されています。オレンジ色が綺麗。 ![]() ![]() 破壊された高架道路の造形もいい感じ。 路上に取り残された車や波飛沫など、コンパクトなベースの中にも見せ場が色々。 ◆「魔獣降臨」 … From 『三大怪獣 地球最大の決戦』 ![]() ![]() 黒部渓谷の隕石から噴き出した炎が徐々に形を変え、キングギドラが出現する…という、 『三大怪獣 地球最大の決戦』 の名シーンを描いたイラストを立体化したもの。 ギドラの立体物は数あれど、出現シーンを立体化したものはかなり珍しいんじゃないでしょうか。 クリア素材と鮮やかなカラーリングの効果で、炎を纏ったギドラの姿が非常に美しく表現されています。 ![]() ![]() イラストは真正面から描かれていますが、個人的にはサイドビューがお気に入り。 これは良いものだ。 ◆「鬼哭」 … From 『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』 ![]() ![]() 「L作戦」 の切り札・メーサー殺獣光線車の攻撃を受け、もんどりうって水面に倒れ込むガイラ。 今回のフィギュアの為に描き下ろされたイラストをそのまま立体化したもの。 ダイナミックで奥行きのある構図、クリア素材で再現された巨大な水飛沫など、迫力は4作品中随一です。 ![]() 横から撮ると全体が分かりやすいでしょうか。とにかく水の表現が美しい一品。 立体化が前提なのにこんな大胆な構図を選んだ開田氏も凄いが、それを再現してしまった原型師さんも凄い。 ![]() ![]() ガイラを単体で。 不気味な顔や昆布のような体表(失礼)など、良く特徴を捉えていると思います。 縦にするとはしゃいでるようなポーズに見えてしまうな。 ![]() ![]() かなりの小サイズながら、細部まで作り込まれたメーサー殺獣光線車。砲塔部は回転可能。 極細の電柱や青色が綺麗な水面など、ベースも手堅い造りです。 何もない寂しげな土手が、往年の東宝特撮の雰囲気を醸しだしていて良いですねぇ(?)。 ◆「フランケンシュタイン対地底怪獣」 … From 『フランケンシュタイン対地底怪獣』 ![]() ![]() 富士山麓で死闘を繰り広げるフランケンシュタインとバラゴン。 元のイラストでは両者とも全身が描かれていませんが、このヴィネットではしっかり造られています。 炎上する木々は横から見るとちょっとハリボテっぽく感じるものの、正面から見た際の演出効果はなかなか。 ![]() ![]() フランケンシュタイン。こいつが立体化される機会はなかなか無く、貴重な存在といえるでしょう。 小サイズですが丁寧に塗装されており、不気味ながらも哀愁漂う表情が窺えます。 ![]() ![]() バラゴン。イラストよりも細身で、劇中のスーツに近い印象。 角や耳はクリア素材を活かした塗装が施されており、いい感じの質感に。 例によって写真には全く映りませんが、背中にはうっすらとパール塗装が。 ◆(単色カラー版) ![]() ![]() ![]() ![]() 単品で買う際にはなるべくお目に掛かりたくない単色カラー版。身も蓋もない言い方をすればハズレ。 「GODZILLA EVOLUTION」 「鬼哭」 「フランケンシュタイン対地底怪獣」 にはブロンズ風の彩色、 「魔獣降臨」 はクリア成型にオレンジ系のグラデーション塗装が施されており、フルカラー版とはまた違った印象になっています。 ブロンズはさておき、ギドラは電飾を仕込んだりすれば結構面白いかもしれませんね。 |
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